シネマトゥデイ

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世に抗って生きるのにはワケがある

  • 幸せなひとりぼっち
    ★★★★

    長い物に巻かれて生きるのはラクだ。
    だからと言って世間に楯突くと、途端に偏屈者と白い目で見られる。
    本作の主人公はそんな人物。
    理不尽な事に、ただ「おかしい」と声をあげていただけなのに。
    だが彼が生きる糧を失い自殺を試みようとすると、
    長年の友人たちや新たなご近所さん、そして猫が邪魔をする。
    生きろ!と言わんばかりに。
    そう書くとありがちな人生賛歌と思われそうだが、
    あの世に行きかける度に主人公が人生を回想し、怒りの源が判明していく展開がシュールで、不謹慎と思いつつ笑っちゃう。
    鑑賞後はきっと、自分が忌み嫌っていた相手にも想像も及ばぬ人生があるのだと、周囲を見る目が少し変わるかもしれない。

⇒映画短評の見方

中山 治美

中山 治美

略歴: 茨城県出身。スポーツ紙記者を経てフリーの映画ジャーナリストに。GISELe、日本映画navi、goo映画、スカイパーフェクトTV(ぴあ)、朝日新聞webサイトおしごとはくぶつかん情報館内で「おしごと映画」を執筆中。いつの間にやら映画祭を回るのがライフワークとなっている。お気に入りはオランダ・ロッテルダム国際映画祭とスペインのサンセバスチャン国際映画祭。

近況: 本サイトで「映画で何ができるのか?」と「ぐるっと!世界の映画祭」を連載中。また、編集に携わった塚本晋也監督・著「『野火』全記録」(洋泉社)、DVDマガジン「石原裕次郎シアター」(朝日新聞社)が発売中デス。ライフワークの旅の記録をまとめたブログはこちら。https://tabisutekaisyu.amebaownd.com

サイト: https://www.oshihaku.jp/series/00007

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