シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

夢と現実が不思議な形で入り混じっていく

  •  夢と現実と物語が、並行して描かれるのではなく、少しずつ入り混じっていく。その混じり方が魅力。ふと気づくと、片方の一部が、もう一方に何気なく混入していたりする。混じり方が次第に変化していく。そんな異なる世界が違和感なく混在する世界を描くのに、アニメという手法が効果を発揮する。
     そうやって緩やかにねじれながら展開していくストーリーには、密かにある仕掛けが施されているが、そのヒントは、最初からちゃんとあちこちに散りばめられている。
     そんな世界を旅するヒロインのキャラクターがいい。ひるねが好きでどこか天然な女の子が、気負わず前に進んで行く。その歩みの柔らかさが物語に似合っている。

⇒映画短評の見方

平沢 薫

平沢 薫

略歴: 映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「キネマ旬報」「映画.com」等で執筆。著作に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況: TVシリーズ版「FARGO/ファーゴ」のシーズン3が完結して、今回は前のシーズン1、2とは違うテイストだったなあ、とちょっと不満に思っていたところ、このシリーズのクリエイター、ノア・ホーリーが書いた小説「晩夏の墜落」(ハヤカワ・ミステリ文庫)に遭遇。この小説のストーリー構成がかなりTVシリーズ的で、墜落した飛行機に乗り合わせた乗客それぞれがどんな人物だったかが描かれていくという展開は、TVシリーズ「LOST」ぽい。ノア・ホーリーはTV「レギオン」もすごいけどますます要注目。

» 平沢 薫 さんの映画短評をもっと読む

[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク