シネマトゥデイ

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幸福感を提供する「愛され型」のフォトグラファー

  • いまやポストカードの定番でもある「パリ市庁舎前のキス」が『LIFE』誌で初出しされた時(1950年)、なんと特集のメインカットですらなかったのは初めて知った。普通に依頼された職人仕事が、本人の意図せぬタイミングで永遠のスタンダードとして評価される――これはまさにドアノーの愛され方と重なってくるようだ。

    監督が孫娘だけに彼の親しみやすい人柄がよく出た内容だが、例えばテレビ出演した時などドアノーの「感じの良さ」は瞬間で伝わるものだ。その気さくさと、裏にある複雑さを推測するJ=C・カリエールの証言が特に面白い(珍しいカラー写真集『パームスプリングス』についてのコメントも)。日本絡みの終盤も必見。

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森 直人

森 直人

略歴: 映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「TV Bros.」「メンズノンノ」「週刊プレイボーイ」「Numero TOKYO WEB版」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。

近況: BSスターチャンネルの無料放送番組「GO!シアター」、7月は『正しい日 間違えた日』『菊とギロチン』『ヒトラーを欺いた黄色い星』についてコメントしています。執筆参加した『世界のカルト監督列伝』『鬱な映画』『漫画+映画!』『新世紀ミュージカル映画進化論』『究極決定版 映画秘宝オールタイム・ベスト10』(いずれも洋泉社)が発売中です。

サイト: http://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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