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ワイルド・スピード ICE BREAK (2017):映画短評

ワイルド・スピード ICE BREAK (2017)

2017年4月28日公開 136分

ワイルド・スピード ICE BREAK
(C) Universal Pictures

ライター6人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.8

清水 節

見せ場は、NY無人車暴走パニックと潜水艦との氷上バトルだが

清水 節 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ポール・ウォーカーの死を乗り越え、より絆が強まった第8弾。昨日の敵は今日の友。前作の仇ジェイソン・ステイサムまで仲間入り。腕力と速度と結束――それさえ押さえておけば何でもありだが、ただの筋肉スピード陶酔映画では終わらせまいと展開に凝り、話が停滞気味になるのが惜しい。強敵シャーリーズ・セロン扮するサイバーテロリストの目的は、金正恩のそれとさほど違わない。NY中の車がジャックされる無人暴走パニックにはもう一捻り欲しい。潜水艦との氷上チェイスバトルには既視感がある。ありえない方向へ向かえば向かうほど、CG前提のSFファンタジー大作同然になる。次回作は決して宇宙などに向かわず原点回帰を願いたい。

この短評にはネタバレを含んでいます
相馬 学

“ファミリー”のドラマも、さらにアツく、豪快に!

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 豪快さの追及とキャラクター愛が『ワイルド・スピード』シリーズの美徳と考えるならば、大いに楽しめるに違いない。

 浮上して潜水艦とのカーチェイスなどのアクションはもちろん、前作の憎々しい強敵デッカードをもファミリーに迎えてしまうストーリー。強引と言えば強引だが、先述の美徳にのっとれば、“ワイスピ”世界では豪放さという妙味に映る。

 そのデッカードや主人公ドミニク、ホブスら主要キャラの実の家族の逸話も盛り込まれ、ファミリーの絆に、ますますアツくなれる点がイイ。何より、前作でシリーズから去った故ポール・ウォーカーふんするブライアンにまでストーリー上の目配せがなされていてグッときた。

この短評にはネタバレを含んでいます
山縣みどり

どんどん広がる風呂敷はこの先、どこに向かうの?

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

国際的な犯罪組織と戦う男へと成長したドムが固い絆で結ばれたファミリーを裏切る設定だが、観客には最初からネタバレ。パンチラ女子がスターターを務める冒頭のカーレースも敵になった(と思われている)ドムVSファミリーの結果もすべて想定内だけど、予定調和も本シリーズの魅力。疾走感と爆音、友情とガチンコ勝負が渦巻くマチズモにしびれる。スケールはシリーズ最大だし、ヘレン・ミレンやシャーリーズ・セロンといったオスカー女優も参戦。あと2本続きがあるらしいけど、最終話はもしや宇宙進出?と思わせる。M・ロドリゲスの話だと「中国マーケットを攻める」とヴィンが強調しているらしく、次はジャッキー・チェンの出番かな。

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なかざわひでゆき

笑わずにはいられないほどクレイジーなカーアクションが満載!

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 テロリストに愛する人を拉致されたドムが、ファミリーを裏切って破壊工作に加担。彼を信じる仲間たちが外交保安部と協力してテロの阻止に奔走する…というストーリー自体は、まさに既視感の連続といった按配で先が読めてしまうものの、それを補って余りあるのはシリーズの看板たるカーアクションの数々だ。
 中でも、マンハッタン中のあらゆる車が一斉にジャックされ、勝手に大暴走を繰り広げるシーンは、もはや笑わずにはいられないくらいクレイジー。潜水艦を追いかけつつ装甲車に追われるという氷上カーチェイスも圧巻だ。登場人物全員の個性が際立つ群像劇もシリーズならではの魅力。ヘレン・ミレンの役どころには思わずニンマリです。

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猿渡 由紀

今回も「ありえない」の連続!爽快で豪快、満足度100%

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

撮影中にポール・ウォーカーが事故死するという悲劇を乗り越えて作られた前作は、よくもあんな状態で、ここまで自然かつ感動的な映画に仕上げたものだと、頭が下がる大傑作だった。このシリーズは、とくに4作目以降、必ず前回を上回る出来だったが、さすがにあの7作目を抜くのは無理なのではと思っていたところ、今回もまたすごいのだ。アクションはもちろん、ストーリー上も、思わぬキャラクターが再登場するなど、「まさか、そう来るとは!」の連続。「ワイスピ」の世界観炸裂で、筆者的には満足度100%。7作目より上かと聞かれたら、7作目は、ほかと比較できない永遠の別格と言っておこう。

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くれい響

ブライアンへの想いを胸に、仕切り直しの三部作始動!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

キューバでの公道レースから始まる展開に、原点回帰を感じたのも束の間。今やなんでもアリの『ワイスピ』だけに、ドムと元婦警・エレナの子が登場。ほぼイモータン・ジョー思考なシャリ姐の差し金で、ドムが“ファミリー”を裏切る事態に突入する。今回も新キャラ加入アリの“全員主役”モードのなか、中坊のようにロック様と張り合いながら『ドラゴン×マッハ!』~『ハードボイルド』をコピるステイサムが美味しい。売りの潜水艦とのチェイスはもちろん、NY中の車両がゾンビ化するカーバトルなど、開いた口が塞がらない136分。ぶっちゃけ、『トリプルX』との相違は皆無に等しくなったが(笑)、ドムが放つ最後の一言は号泣必至だ!

この短評にはネタバレを含んでいます
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