児童虐待や貧困家庭の問題に斬り込んだ視点は鋭い

2017年6月17日 なかざわひでゆき こどもつかい ★★★★★ ★★★★★

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こどもつかい

 不用意な一言で幼い少年の心を傷つけてしまった女性が、大人に恨みを持つ子供たちの怨霊を操る魔物「こどもつかい」に命を狙われる。都市伝説ホラーというフォーマットを用いて、日本社会における目に見えない児童虐待や貧困家庭の問題に斬り込むという視点はなかなか鋭い。
 ただ、『リング』や『着信アリ』などJホラーでお馴染みの、呪いを解くためにルーツを探るという筋立てはあまりにも使い古されており、またこれか…という印象は否めない。なにより、和製フレディと呼ぶべき「こどもつかい」が二枚目過ぎて全く怖くないのは困った。終盤に出てくる殺人人形もチャッキーの二番煎じにしか見えないし。肝心のホラーとしては及第点だ。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

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