シネマトゥデイ

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下北沢を歩いていたらこのふたりを見かけそうな気がする

  • 南瓜とマヨネーズ
    ★★★★★

    驚いた。漫画に生命が吹きこまれる、という真の例かも。ツチダがそのまま肉体と魂を持って脱け出てきた実在感を湛える臼田あさ美。太賀はせいちゃんに厚みを加える。原作は98~99年発表。手狭なアパート、下北沢GARAGEなどの空間は、現在というより「変わらないもの」とつなぐ。60年代や70年代、あるいは数年後――いつの時代も都市の片隅でひっそり暮らす恋人たちの姿がここに在ると思わせる。

    冨永×魚喃タッグは『亀虫』のイメージイラスト以来だろうが、約15年経ち、大文字の「いい映画」に結実するとは。『パビリオン山椒魚』からのオダジョー帰還も嬉しい。青春が近過去となった大人が、ふと自分史を振り返るような味。

⇒映画短評の見方

森 直人

森 直人

略歴: 映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「TV Bros.」「メンズノンノ」「週刊プレイボーイ」「Numero TOKYO (Web)」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。

近況: 10月12日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町にて『運命は踊る』18:55の回上映後、脚本家の會川昇さんとトークさせていただきます。BSスターチャンネルの無料放送番組「GO!シアター」、10月は『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』『ガンジスに還る』についてコメントしています。執筆参加した『世界のカルト監督列伝』『鬱な映画』『漫画+映画!』『新世紀ミュージカル映画進化論』『究極決定版 映画秘宝オールタイム・ベスト10』(いずれも洋泉社)が発売中です。

サイト: http://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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