シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

スリルとリアルに満ちたジュヴナイルの傑作

  •  大人時代と子ども時代のエピソードが分かちがたく絡み合っている原作の、後者のみを抽出。映画化困難と言われた小説をベースにするうえで、これはまさに英断。

     ピエロ姿の怪物ペニーワイズが子どもの恐怖心を利用するという設定が活き、肉親の死やイジメ、虐待等に対する少年・少女たちの思いが切実に伝わる。とくに、ヒロインの初潮を象徴した血まみれバスルームの清掃シーンはザ・キュアー「Six Different Ways」の愛らしい響きも手伝い、忘れ難い。

     ホラー色よりジュヴナイル性が強く、シリアスな『グーニーズ』といった感じ。ペニーワイズは現代社会の闇の象徴のようでもあり、そういう意味でむしろ怖い。

⇒映画短評の見方

相馬 学

相馬 学

略歴: アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況: 『ワイルド・スピード スーパーコンボ』他の劇場パンフレットに寄稿。趣味でやっているクラブイベントDJの方も忙しくなってきました。

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