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英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2017 / 18/ロイヤル・バレエ 「不思議の国のアリス」 (2017):映画短評

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2017 / 18/ロイヤル・バレエ 「不思議の国のアリス」 (2017)

2017年12月1日公開 193分

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2017 / 18/ロイヤル・バレエ 「不思議の国のアリス」
(C) ROH.Johan Persson
斉藤 博昭

舞台→映像による思わぬ効果と、貴重な舞台裏秘話に満足

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

背景を現代に移し変えつつ、物語自体は原作にかなり忠実なこのバレエ。舞台作品としての評価は別に、ODS作品としては、いくつか魅力的な部分があった。
たとえばアリスの肉体の大きさが変化するシーン。舞台美術でうまく表現するが、それをカメラの引き/寄りによって、さらに実感させる。映像化による思わぬ効果に感心した。巨大なチェシャ猫の肉体が闇の中でバラバラになる場面は、舞台以上に不気味さを感じられるのでは?
舞台裏でのインタビューも充実しており、奇抜でカラフルな衣装へのこだわりはもちろん、バレエダンサーがタップダンスを踊る苦心など、クロウト向けの知られざる秘話は貴重かと。

この短評にはネタバレを含んでいます
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