レフン監督版「サンタ・サングレ」と呼ぶべきか?

2014年1月30日 なかざわひでゆき オンリー・ゴッド ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
オンリー・ゴッド

 レフン監督曰く“神と対峙する男”を描いたとのことだが、正確には“神がかり的な力”を持つ警官と対峙する羽目になった悩める極道のお話。そこへギリシャ神話的な母と息子の歪んだ愛憎、舞台となるバンコクのいかがわしさ、血みどろのバイオレンス描写がねっとりと絡み合い、えもいわれぬ独特の世界を浮かび上がらせる。
 鮮烈な原色の照明を駆使した映像美は、まるでバーヴァの「モデル連続殺人」かアルジェントの「インフェルノ」。いや、ホドロフスキーへオマージュを捧げているところから察するに、テーマ的な共通性も含め「サンタ・サングレ」と比較すべきか。かなり観客を選ぶ作品ではあるが、個人的には好きにならずにいられない。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:新しく映画ブログ始めました。よければチェックしてみてください♫なかざわひでゆきの毎日が映画三昧→http://eiga3mai.exblog.jp/

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

なかざわひでゆきさんの最近の映画短評

もっと見る

[PR]