シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

いま観ると特濃! 完全なるロジェ・ヴァディム節

  • 危険な関係
    ★★★★★

    もごもごとJ・モローに話しかけるボリス・ヴィアン、圧巻の終盤で炸裂するアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズなど「カルチャー」的に本作に痺れたのはトランティニャン扮する学生くらいの年頃だったか。しかし改めて観ると、G・フィリップ扮する漁色家のタフネスに率直に驚いてしまう。気合い入りすぎのチャラさ!

    R・ヴァディム。今のご時勢なら最も性的に炎上しそうなレジェンド映画人に挙げられるが(笑)、前口上に自身が登場するこの映画は彼そのものな感じ。リアルタイム公開時、埴谷雄高がラクロの原作の愛人関係を夫婦に設定し直した事に不満を示したが(『闇のなかの思想』)、むしろそこが長い人気のポイントだろう。

⇒映画短評の見方

森 直人

森 直人

略歴: 映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「TV Bros.」「メンズノンノ」「Numero TOKYO (Web)」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。

近況: BSスターチャンネルの無料放送番組「GO!シアター」、12月は『パッドマン 5億人の女性を救った男』『私は、マリア・カラス』『それだけが、僕の世界』についてコメントしています。執筆参加した『世界のカルト監督列伝』『鬱な映画』『漫画+映画!』『新世紀ミュージカル映画進化論』『究極決定版 映画秘宝オールタイム・ベスト10』(いずれも洋泉社)が発売中です。

サイト: http://morinao.blog.so-net.ne.jp/

» 森 直人 さんの映画短評をもっと読む

[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク