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トレイン・ミッション (2018):映画短評

トレイン・ミッション (2018)

2018年3月30日公開 105分

トレイン・ミッション
(C) STUDIOCANAL S.A.S.

ライター4人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.3

相馬 学

ヒッチコックの正しき後継者が、またも快作を!

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 サスペンス・スリラーというジャンルにこだわり、ヒッチコックの後継者というべき活躍を見せているJ・コレット=セラ監督。今回も、その手腕は期待を裏切らない。

 通勤電車内という限定空間とタイムリミットの設定は3作前のフライト・ゲーム』を思わせるが、駅への停車や、車窓から見えるものを活かす巧妙なつくりはさすが。ドキュメント風の画作りも現実味を感じさせるうえで効果的だ。

 監督とは4度目のタッグとなるL・ニーソンは、戦闘のスキルがあり、タフで、誠実だが、困っている男……という、“らしい”役。ヒッチコック作品におけるケーリー・グラントのような安定感を覚えさせるに十分だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
猿渡 由紀

エスケープ映画なのはわかっているけれど

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

娯楽アクションスリラーは楽しませてくれるのが一番。その目的を果たしてくれれば、重箱の隅をつつくようなことをいちいち言わなくても良い。とはわかっていても、いくらなんでもこれはないだろうと思う展開が、今作にはしばしば(ネタバレにならないよう、例を挙げるのはやめておく)。「96時間」で55歳にしてアクションヒーローの仲間入りをして以来、リーアム・ニーソンは遅く訪れたそのステイタスを楽しんでいるようだが、こういうのをやれる時間はもうあまりないだけに、もう少しじっくり選んでほしいと思う。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

リストラ父さん、通勤電車で謎を解く

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

もはや、どんなシチュエーションでもハズレなしのジャウマ・コレット=セラ監督作。冒頭からリストラ宣告を受け、気力喪失。なんとなく10万ドルの報酬に乗ってしまったばかりに、散々な目に遭うリーアム・ニーソンだが、今回もしっかり“元警官”というズルい設定があるため、なんでもアリな状態で突き進む。『バルカン超特急』『見知らぬ乗客』など、ヒッチコック作品のオマージュも見られるなかでの展開される、謎の人物“プリン探し”(断じて横山ではない)は、心地良い緊張感を味わえることをお約束。『死霊館』シリーズのウォーレン夫妻の共演も嬉しいが、真犯人の計画に関しては、「何もそこまで!」と思ってしまうのもムリはない。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

次から次へとイベントが起きて飽きさせない

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 テンポがものすごくいい。不要なものを映し出さない。ストーリー展開が飽きさせない。通勤列車の中という限定空間が舞台だが、主人公は列車の端から端まで動き回る。謎解きも一つではない。主人公は、何に巻き込まれたのか。それはなぜなのか。途中である人物を探さなくてはならなくなるが、それをどうやって探すのか。それは誰なのか。しかも車内には、彼の行動を阻止しようとする人物もいる。次から次へとイベントが起きて、しかも展開が意外で 、飽きさせない。
 原案&脚本のコンビ、バイロン・ウィリンガー&フィリップ・デ・ブラシは本作が初長編映画の新鋭らしく、今後の新作が気になる。 

この短評にはネタバレを含んでいます
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