シネマトゥデイ

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平成の終わりになって、ようやく「昭和」の男女観が終わる?

  • 働き方改革のせいだろうか、保育園に息子を送っていく時に会うパパの数が随分増えた(数年前とえらい違いですよ!)。そんな生活の現場感覚からすると、本作の「専業主婦の倦怠」や「パートに出る出ない」といった問題の立て方は、いかにも『サザエさん』的な呑気さに思える。とはいえこの意識には世代差があり、全体のギャップを埋めていく作業は必要なのだろう。

    西村まさ彦扮する幸之助は、おそらく「昭和」の亭主関白、男性優位の最後のシンボルではないか。日本を代表するベテラン巨匠監督が、ついにその息の根を止めた、とは言えるかも。そこから『マディソン郡の橋』を彷彿とさせるラブストーリーに転調する語りの巧みさは流石。

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森 直人

森 直人

略歴: 映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「TV Bros.」「メンズノンノ」「週刊プレイボーイ」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。

近況: テアトル新宿にて『素敵なダイナマイトスキャンダル』トークイベント。4月14日(土)23:00~スタート「末井昭オールナイト」の上映前、末井昭さん×柄本佑さん×冨永昌敬監督のMCを務めます。BSスターチャンネルの無料放送番組「GO!シアター」、4月は『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(一週目)、『心と体と』(二週目)、『タクシー運転手』(三週目)、『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(四週目)についてコメントしています。同じく同番組内「映画をもっと SPトーク」で「THE 映画対決!強盗VS刑事」にも出演しております。執筆参加した『世界のカルト監督列伝』『鬱な映画』『漫画+映画!』『新世紀ミュージカル映画進化論』『究極決定版 映画秘宝オールタイム・ベスト10』(いずれも洋泉社)が発売中です。

サイト: http://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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