シネマトゥデイ

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PTA初の「男脳・女脳」系映画ですよ!(もちろん傑作)

  • ファントム・スレッド
    ★★★★★

    なんと英国の物語!ってのはある種隠れ蓑で、実のところコレは最もP・T・アンダーソンの「自分語り」に近いのでは? 孤高のオートクチュール職人、完璧主義者のデザイナーが主人公だが、顧客がいてナンボという商業性との兼ね合いが映画監督の仕事に共通するとアンダーソンは語っている。そして理想的なミューズとして迎えたモデルが「普通」の女子だっていうジレンマ!

    ウケたのが「サプライズ」をめぐる相違のエピソード。そりゃもう哲学者カントの日常に爆弾を落とすようなものだろう。オタク男と世俗パワー全開妻の痴話げんかを異常な緊張感で『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のヴァリエーション的な主従関係劇に仕立てる腕は圧巻!

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森 直人

森 直人

略歴: 映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「TV Bros.」「メンズノンノ」「週刊プレイボーイ」「Numero TOKYO WEB版」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。

近況: BSスターチャンネルの無料放送番組「GO!シアター」、7月は『正しい日 間違えた日』『菊とギロチン』『ヒトラーを欺いた黄色い星』についてコメントしています。執筆参加した『世界のカルト監督列伝』『鬱な映画』『漫画+映画!』『新世紀ミュージカル映画進化論』『究極決定版 映画秘宝オールタイム・ベスト10』(いずれも洋泉社)が発売中です。

サイト: http://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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