シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

虚構は逃避の場ではなく、現実を変えうる力でもあるという肯定感

  • レディ・プレイヤー1
    ★★★★

    サブカル百花繚乱の明快なVRアドベンチャーに込められたものとは何だろう。特撮・アニメ・ゲームに育まれ、想像力を全開させて「オアシス」を創設したハリデーは、スピルバーグの分身だ。そこは、オタクが市民権を得てカルチャーの先端へ躍り出た過去30年を総括する祝祭空間そのもの。資産として群がる狡猾な大人達ではなく、イノセントな少年少女のためにこそ存在すべきだという健全な思想。互いの顔も名前も知らない空間で出会い絆を深めていく若者達にとって、もはや虚構は現実逃避の場ではなく、自分を見つめ直し現実を変えうる力でもあるという大いなる肯定感。ただし世界とセカイのバランスをも語るところにスピルバーグの成熟を観た。

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清水 節

清水 節

略歴: 映画評論家・クリエイティブディレクター●映画.com、シネマトゥデイ、FLIX、ニッポン放送●「PREMIERE」「STARLOG」等で執筆・執筆、「Dramatic!」編集長、海外TVシリーズ「GALACTICA/ギャラクティカ」DVD企画制作●著書に「いつかギラギラする日 角川春樹の映画革命」「新潮新書 スター・ウォーズ学」●WOWOW「ノンフィクションW 撮影監督ハリー三村のヒロシマ」企画・構成・取材で国際エミー賞、ギャラクシー賞、民放連最優秀賞 受賞

近況: ●「ULTRAMAN ARCHIVES」企画構成取材●「シド・ミード展」未来会議ブレーン●ニッポン放送「八木亜希子LOVE&MELODY」

サイト: http://eiga.com/extra/shimizu/

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