シネマトゥデイ

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これまでになかった王道

  • レディ・バード
    ★★★★★

    筆者が共感したのは、なんとヒロインの女子高生だ。『15時17分、パリ行き』でも保守性が窺えた地元サクラメントで鬱屈し、先端的な東海岸に憧れ、ライオット・ガールに感化されつつ、少女の頃に聴いたアラニスやD・マシューズが今も大好き。この固有名詞を入れ替えれば「私・俺の物語だ」と感じ入る人は沢山いるはず。

    『フランシス・ハ』『ミストレス・アメリカ』の前日談との意味でG・ガーウィグの自分語りがベースだが、定番の枠組みを使って絶妙にフィクション化。時代設定は02年で、9.11の影響も等身大の生活感覚で反映。マンブルコアを経てJ・ヒューズも『ゴーストワールド』も『JUNO』も更新した、めっちゃいい映画!

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森 直人

森 直人

略歴: 映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「TV Bros.」「メンズノンノ」「週刊プレイボーイ」「Numero TOKYO WEB版」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。

近況: BSスターチャンネルの無料放送番組「GO!シアター」、8月は『バンクシーを盗んだ男』『オーシャンズ8』『タリーと私の秘密の時間』についてコメントしています。執筆参加した『世界のカルト監督列伝』『鬱な映画』『漫画+映画!』『新世紀ミュージカル映画進化論』『究極決定版 映画秘宝オールタイム・ベスト10』(いずれも洋泉社)が発売中です。

サイト: http://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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