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恋は雨上がりのように (2018):映画短評

恋は雨上がりのように (2018)

2018年5月25日公開 112分

恋は雨上がりのように
(C) 2018映画「恋は雨上がりのように」製作委員会 (C) 2014 眉月じゅん/小学館

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4

天本 伸一郎

青春時代の“雨宿り”の物語を理想的なキャスティングで描く

天本 伸一郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

ある挫折のようなもので立ち止まってしまった高校生の美少女と、さえないバツイチ中年男性のラブストーリーだが、少女を主軸にすることで、中年男性のファンタジーに陥らず、いやらしさも感じさせない青春映画に仕上がっている。
主人公役の小松奈々と大泉洋は、一見した印象は似ているものの実は原作漫画のビジュアルそっくりというわけではないと思うが、役者として原作で描かれているキャラクターを体現するのにピッタリで、理想のキャスティングといえる。
昨年末に撮影を行っていながらも、今年3月に完結した原作と近い結末を描いているし、エピソードの切りとり方もうまいため、原作ファンも納得できる作品ではないだろうか。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

キャスティングがあまりに絶妙!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

「スピリッツ」連載の原作だけに、キラキラ系とは一線を画す映画化だが、一種のファンタジーであることに変わりない。そのため、どこまでリアルに見せるかが勝負どころだが、『帝一の國』を成功に導いた永井聡監督だけに、心配ご無用。小松菜奈と大泉洋という、キャスティングがあまりに絶妙なのである! 確かに、大泉演じる店長の心情を描き切れてない感もあるが、長編デビュー作『ジャッジ!』から見られるキャラ捌きの巧さや原作ファン納得のラスト、イヤミのない市橋織江の撮影など、小品ながら原作愛満載のウェルメイドな一作に仕上がった。このタイミングでの公開は厳しいかもしれないが、観た後に前向きになれることを約束する。

この短評にはネタバレを含んでいます
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