過剰さもここまでやられると心地よい

2019年1月31日 天本 伸一郎 七つの会議 ★★★★★ ★★★★★

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七つの会議

 顔芸ともいえる過剰な芝居やドラマ性を煽りまくる演出は好みが分かれるだろうが、キャスト陣も演出も、「半沢直樹」以降のTBS日曜劇場枠で定番となった池井戸潤原作の社会派エンタメの劇場版といった趣なので、同シリーズが好きな人には楽しめるはず。
 過剰すぎて笑ってしまうところもあるが、もはや確信犯だとも思うので、やりすぎをツッコミながら観るのも面白い。ここまで徹底してやられると気持ちがいいし、役者同士の芝居合戦も見応えがある。
 会社員の悲哀のようなものは誰もが身につまされるし、以前にNHKで放送されたドラマ版とは主人公も変えているので、同作を観た人も新鮮に観ることができるだろう。

天本 伸一郎

天本 伸一郎

略歴:キネマ旬報社に約20年所属し、映画雑誌「キネマ旬報」やムック本および単行本などの編集に携わった後、シネマトゥデイに所属。同社退社後にフリーの編集者&ライターとなり、本の企画・編集や取材・執筆などを行っています。

近況:企画・編集を務めたキネマ旬報の増刊号「キネマ旬報NEXT Vol.20」(巻頭特集:山下智久『劇場版コード・ブルー』)が、全国書店や一部の映画館で好評発売中です。

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