殺人鬼一家のバックグランドを軽率にも描いてしまった

2013年6月21日 なかざわひでゆき 飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲 ★★★★★ ★★★★★

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飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲

モダンホラーの金字塔「悪魔のいけにえ」の続編。旧作のオリジナル映像を3Dコンバートしたオープニングはかなりアガるのだが、残念ながら結果的に見どころはそれだけだった。そもそもの過ちは、殺人鬼一家の“人間ドラマ”的バックグランドを軽率にも描いてしまったこと。彼らの有無を言わさぬ残虐性と得体の知れない存在感こそが「悪魔のいけにえ」の真骨頂であり、果てしなく荒野の広がるアメリカのド田舎ならあり得るかもしれない、文明に取り残された狂人一家がいてもおかしくないという現実味のある恐怖を生み出していたのだが…。ディテールのいい加減さ(例えば設定通りならヒロインはアラフォーのはず※)などからも、本作制作陣の適当ぶりがうかがえる。オリジナルキャストを出演させたくらいでリスペクトとは言わせない。※事件を報道する古い新聞の日付は1973年、祖母の墓石に彫られた没年は2012年。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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