シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

女であることを選んだ母親が家族愛と母性愛の神話を破壊する

  • 母という名の女
    ★★★★

     メキシコの海岸リゾート地に2人きりで暮らす姉妹。まだ17歳の妹が妊娠したことから、長い間疎遠だった母親が突如として舞い戻り、それなりに平和だった姉妹の日常をかき乱していく。
     これぞまさしく毒親。いつまでも若さに執着する美しい母親が、それゆえ年頃の娘たちの青春を支配し奪おうとするわけだが、そのことで「血の繋がった他人」でしかない家族の関係が浮かび上がる。
     その一方で、母親であることよりも女であることを選んだ実母に傷つけられることで、自分が母となった娘は逆に母性愛を強く自覚していく。結局、家族愛も母性愛も自然と備わるものなどではなく、環境によって育まれるものなのだろう。

⇒映画短評の見方

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴: 日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況: 新しく映画ブログ始めました。よければチェックしてみてください?なかざわひでゆきの毎日が映画三昧→http://eiga3mai.exblog.jp/

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

» なかざわひでゆき さんの映画短評をもっと読む

[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク