プロデューサー、ブラピの美味しいとこ取り

2014年3月6日 くれい響 それでも夜は明ける ★★★★★ ★★★★★

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それでも夜は明ける

 よく知らない連中との飲み会から一夜明けると、鎖に繋がれていたという『ホステル』ばりにホラーな冒頭から、次々ヘビイな展開を畳み掛けてくれる本作。まぎらわしい名を持つアフリカ系イギリス人の監督は、前作『SHAME−シェイム−』同様、観客を主人公に感情移入させようなんて思っちゃいない。奴隷として、雇い主を転々とした男が体験する12年を淡々と描くのみ! 
 とはいえ、監督以前に、写真家・彫刻家として評価されていた彼だけに、画作りを含め、かなり計算されているのが分かる。そんななか、風のように現れ、去っていくスナフキンのようなブラピ。自身がプロデューサーなので、美味しいところをかっさらってくれます。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『イップ・マン 完結』『追龍』『WAR!!!』『眉村ちあきのすべて(仮)』『プロジェクトグーテンベルク 贋札王』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。「究極決定版 映画秘宝オールタイム・ベスト10」のほか、「1980年代の映画には僕たちの青春がある(キネ旬ムック) 」「悲運の映画人列伝(映画秘宝COLLECTION)」「俺たちのジャッキー・チェン (HINODE MOOK)」に作品・解説などを寄稿。そのほか、「映画秘宝」にて岩井俊二監督×斎藤工さん、「シネマトゥデイ」にて菅井友香さん、「Movie Walker」にてポン・ジュノ監督×細田守監督、「TV LIFE」にて芋生悠さん、「CREA WEB」にて甲斐翔真さんなどのインタビュー記事が掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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