シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

ブチきれ寸前の状況に、独裁国家の思わぬ一面を発見する

  • 名曲「サウンド・オブ・ミュージック」の低音のドスの効いたボーカルと、ニュースでよく見る北朝鮮の光景が重なる冒頭から、不穏な空気に身構えてしまう。厳しい検閲や監視も要所で描かれるが、予想ほど危険な状況にはならず、むしろカルチャーギャップを素直に「楽しませる」方向性。社会派というより娯楽的ドキュメンタリーの印象が強い。

    最も目を引くのは、バンドのメンバーと、北朝鮮のスタッフや政府関係者の間に立つ、通訳兼コーディネーターの男性。体制と現実に折り合いをつけようとする静かな苦闘に親近感が湧く。過激バンドが北朝鮮で舞台に立った事実よりも、彼の人間くささと北朝鮮の抱えるジレンマのシンクロに感動をおぼえた。

⇒映画短評の見方

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴: 1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況: 『小さな恋のメロディ』のロケ地が残っているかどうか確かめに行ったところ、メロディのパパが入り浸っていたパブや、メロディが金魚を放した石の池が、50年近く経っても存在してて感激!

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

» 斉藤 博昭 さんの映画短評をもっと読む

[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク