シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

軽みと魔法度は満点。

  • クレアのカメラ
    ★★★★

    イザベル・ユペールとキム・ミニがたまたま居合わせた、おととしのカンヌ映画祭の開催中に数日で撮影して、昨年の同映画祭で公式上映されたコスパ最高(笑)の一本。うーん、人を喰った話だ。そしてポラロイドカメラひとつで不思議に転がす内容も「人を喰った話」。69分の小品だが、ホン・サンスの日常から映画を立ち上げてしまう凄さは、今回の新作群の中でこれが一番よく判るかも。

    「人生の失敗の95%は酒が原因だ」とのたまうダメな映画監督を尻目に、南仏の潮風が爽やかに吹き抜ける本作は『アバンチュールはパリで』『3人のアンヌ』と続いたサンス流「なんちゃって仏映画」かつ「脱エリック・ロメール」の完成形でもあるだろう。

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森 直人

森 直人

略歴: 映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「TV Bros.」「メンズノンノ」「Numero TOKYO (Web)」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。

近況: インターネット番組『活弁シネマクラブ』(https://freshlive.tv/katsuben_cinema)のコーナー「浅草ダイレクトシネマ」でMC始めました。まずは12月15日(土)より配信、塚本晋也監督(『斬、』)の回を。アーカイブ動画はいつでも無料で観れます。BSスターチャンネルの無料放送番組「GO!シアター」、12月は『パッドマン 5億人の女性を救った男』『私は、マリア・カラス』『それだけが、僕の世界』についてコメントしています。執筆参加した『世界のカルト監督列伝』『鬱な映画』『漫画+映画!』『新世紀ミュージカル映画進化論』(いずれも洋泉社)が発売中です。

サイト: http://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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