シネマトゥデイ

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不器用な2人に光を当てた珠玉の青春映画

  • 脚本は『百円の恋』の足立紳。
    だから、だろうか。
    主人公2人は吃音に音痴とコンプレックスを抱え、クラスにも馴染めない。
    かと言って周囲に迎合しようとか、現実から逃げたりしない。
    むしろアウトロー。
    高校で出会った2人は海沿いの地方都市という微妙な閉塞感漂う場所で、不器用に、自分の殻を破ろうと一歩踏み出す。
    歯を食いしばって生きる彼女たちが愛おしくてたまらない。
    原作はコミック。
    だがそこに頼らず、演じる南沙羅と蒔田彩珠に寄り添った演出と、機微を丁寧にすくい取った撮影が光る。
    青春映画とはいえ必ずしもキラッキラしていないが、きっと誰かの心の拠り所になる。
    そんな優しい映画だ。

⇒映画短評の見方

中山 治美

中山 治美

略歴: 茨城県出身。スポーツ紙記者を経てフリーの映画ジャーナリストに。週刊女性、GISELe、日本映画navi、goo映画、スカイパーフェクトTV(ぴあ)、朝日新聞webサイトおしごと博物館内で「おしごとシアター」などで執筆中。いつの間にやら映画祭を回るのがライフワークとなっている。お気に入りはオランダ・ロッテルダム国際映画祭とスペインのサンセバスチャン国際映画祭。

近況: 本サイトで「映画で何ができるのか?」と「ぐるっと!世界の映画祭」を連載中。また、編集に携わった塚本晋也監督・著「『野火』全記録」(洋泉社)、DVDマガジン「石原裕次郎シアター」(朝日新聞社)が発売中デス。

サイト: https://www.oshihaku.jp/series/00007

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