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MEG ザ・モンスター (2018):映画短評

MEG ザ・モンスター (2018)

2018年9月7日公開 113分

MEG ザ・モンスター
(C) 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., GRAVITY PICTURES FILM PRODUCTION COMPANY, AND APELLES ENTERTAINMENT, INC.

ライター6人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.5

相馬 学

サメ映画の王道を追求した豪快エンタテインメント

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 荒唐無稽路線をひた走るZ級の世界に奪われたサメ映画を、今一度エンタメ大作に引き戻そうとした姿勢に、まず好感。『ジョーズ』の流儀を踏まえ、よりダイナミックなアクションを展開させた意気込みを買う。

 海底から海洋研究所、ビーチへと広がるパニックの舞台。その段階・段階での撃退作戦がスリリングで、ツッコミどころはあるものの最後までドキドキさせる。

 J・ステイサムの起用も嬉しく、“怪物vsハゲマッチョ”という最近のモンスター大作の潮流を踏まえたつくり。彼が演じるからこそクライマックスの荒技にも説得力が宿るし、痛快さも生まれる。健康的かつ大人の色気を放つヒロイン、リー・ビンビンとの相性も良し。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

B級映画としての開き直りが足りないのは惜しまれる

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ‘80年代テイスト溢れる巨大ザメ映画と言えよう。海底の下に未知の空間が発見され、そこで探査船が消息を絶ってしまう…という序盤の展開は、あの『ザ・デプス』の冒頭とまるっきり一緒なので思わず笑ってしまった。さらに、前半は海洋研究施設を舞台に職員とサメが対峙する深海ホラー、後半は中国の巨大リゾート地を巻き込んだ海洋パニックと、一粒で二度美味しい賑やかな構成になっている。
 ただ、全体として荒唐無稽に徹し切れておらず、ちょいちょい感動要素をぶち込んでくるのは邪魔に感じる。また、中国資本が入っているためか、この手の映画に不可欠なエログロ要素が皆無なのも残念。B級映画としての開き直りが足りない印象だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

サメ映画のフルコースをご賞味あれ!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

マシ・オカが男気を魅せる深海パートに始まり、駆け引きしまくる海上パートを経て、ブサイクなガキも絶叫の海岸パートも入り乱れたクライマックスに突入! 113分に詰め込んだ、サメ映画の「フルコース・ディナー早食い競争」だ。ジェイソン・ステイサムのタイマン対決はもちろん、仲間が死のうが2分後には忘れてる展開など、『トレマーズ』『イントゥ・ザ・ストーム』的な底抜けの明るさと爽快感が肝であり、断じて『シャークネード』な悪ノリにならないところに、ジョン・タートルトーブ監督らのプロの仕事を感じさせる。『パニック・マーケット3D』のヒットも大きく影響した中国マネーの正しい使い方といえる一本だ。

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平沢 薫

ステイサムが巨大ザメに真っ向勝負!

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 スクリーン上でトンデモないサメたちが大暴れする今日この頃だが、配給が大手ワーナーなので、サメ映画耐性がない観客への配慮も抜かりなく、普通に巨大モンスター映画を見るつもりで行っても問題ない。例えば、今回のサメはとにかくデカく、体長は通常の3倍、約21メートルだが、それにはちゃんと理由があり、ただのサメではなく200万年前に実在したメガロドンだからという具合。いきなり衝撃的出来事が起きる演出も満載だ。それでいて、もちろん、サメ映画ならではの過激さは健在。そこを担うのが、ジェイソン・ステイサム。彼が主演するならどうしても見たい、ガチの巨大ザメVSステイサム肉弾対決をきっちり見せてくれる。

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山縣みどり

鮫ともタイマンを張るJ・ステイサムに喝采

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

MEGことメガロドンが深海深くに生息していたという前提のもと、次々と恐怖が人間を襲う展開はヒヤヒヤの連続。もと飛び込み選手のJ・ステイサムは水中の動きに安心感があるとはいえ、MEGが子鯨を食い殺して以降は、「次に死ぬのは誰?」と心中ロシアンルーレット。海洋技術はさっぱりわからぬが、中国人学者が作った海中基地が近未来的でイカす。トランプ大統領がスペース・フォースに夢中になっている間に中国はしっかりと海洋の覇権を握るのかもと映画とは無関係なことに思いを馳せてしまった。『ジョーズ』以来、進化を遂げるシャーク映画だけど、最後はやっぱりタイマンが気持ちいい。マシ・オカの日本男児ぶりもグッド!

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斉藤 博昭

ステイサムの泳ぎ+モンスターパニックの幸福すぎる合体

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

元水泳の飛込選手として、これまでも何度か主演作でその才能の片鱗は見せていたステイサムだが、今作では他のスターでは絶対に不可能な泳ぎっぷり全開に惚れぼれ。そんなステイサムでも、いくら何でも巨大サメと一騎討ちはないだろ……との疑問に、とりあえず納得させる理由が語られるのもアッパレだ。

絶対にうまくいかなそうな作戦や、明らかに違和感のあるラブストーリーなど、この種のモンスターパニック映画らしいツッコミどころが「お約束」として堂々と描かれるのも好感。何より、アクション場面のアングルやカット割り、編集が意外なほど(と言っては失礼だが)上出来で、見やすい映像で素直に興奮させてもらい、心から満足。

この短評にはネタバレを含んでいます
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