ジョージアの巨匠アブラゼの「祈り三部作」が上映中

2018年8月29日 なかざわひでゆき 懺悔 ★★★★★ ★★★★★

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懺悔

 ジョージア(旧グルジア)の巨匠テンギス・アブラゼ監督の『祈り』(’67)と『希望の樹』(’76)、そして『懺悔』(’84)。いわゆる「祈り三部作」が岩波ホールにて上映されている。いずれも、宗教の対立や古い因習、独裁者の支配による庶民の苦難を、時に幻想的に、時に詩情豊かに、時にユーモラスに描いており、その普遍性は今なお色あせない。本稿の採点は三部作全体に対してのものだ。
 中でも必見は今回が本邦初公開となる『祈り』。コーカサス地方の特異な地形と中世の建築物がシュールで厳かな雰囲気を醸し出す。その映像美は、まるでカール・ドライヤーとタルコフスキーを足してドイツ表現主義で割ったような素晴らしさだ。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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