シネマトゥデイ

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記憶と妄想の境界が失われていく

  • リグレッション
    ★★★★★

     記憶と妄想の境界線はどこにあるのか。閉鎖的な小さな町で誰が言い始めたわけでもなく囁かれる噂には、何か事実を反映している部分があるのか。そういう区別できないものについての物語が、常に曇天であたりが薄暗く、あらゆるものが輪郭を失っていく情景の中で描かれていく。
    「オープン・ユア・アイズ」で夢と現実の境界の曖昧さを描いたアレハンドロ・アメナーバルが、2001年の「アザーズ」以来、久々にこの分野に復帰。エマ・ワトソン、イーサン・ホーク、デヴィッド・シューリスら人気俳優が集まっているのは、心理の危うさを描く彼の脚本に魅了されたからだろう。

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平沢 薫

平沢 薫

略歴: 映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」等で執筆。著作に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況: 「アースクエイクバード」@Netflix、ストーリーはさておき、リドリー・スコットのスコット・フリー・プロダクションズ製作らしい映像で描かれる「異邦人の目から見た日本」の光景が興味深い。監督は「コレット」の英国人監督ウォッシュ・ウェストモアランド。見慣れた東京の風景も、こう撮るのか、という発見が。佐渡の風景がエキゾチックだが、きっとこの映画の中にしかない佐渡なのだろう。

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