しっかりツボを押さえたアニプレックス案件

2018年9月3日 くれい響 君の膵臓をたべたい ★★★★★ ★★★★★

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君の膵臓をたべたい

『セカチュー』を狙ってか、原作にない現代パートを入れた「実写版」だったが、「アニメ版」では、原作の持ち味であるシンプルさを強調。アクション演出が巧い牛嶋新一郎監督だけに、主人公「僕」の微妙な感情の動きをエモく捉え、sumikaの楽曲も効果的だ。大きな脚色として、花火に加え、「銀河鉄道の夜」ならぬ「星の王子さま」を扱うあたり、アニメ『打ち上げ花火、下から見るか?』の影響も見えるが、こちらは原作者がしっかり脚本に携わっていることで、まったく違和感なし。初挑戦となるCV高杉真宙も違和感なし。とにかくノスタルジーに浸らない、喪失感が後を引く進行形の青春映画に仕上がったといえる。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』『藍に響け』『裏アカ』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、「シネマトゥデイ」にて菅田将暉さん&Fukaseさん、「TV LIFE」にて高杉真宙さん、池田エライザさん、水野勝さん、高岡早紀さん、「MOVIE WALKER」にて森川葵さん&秋田汐梨さん&萩原みのりさん、「EVIL A MAG」にてB.O.L.Tさん、「CREA WEB」にて和田琢磨さんなどのインタビュー記事も掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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