シネマトゥデイ

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現代美術史、丸わかり

  • 普通、ドキュメンタリーで一人を追うのは、その人物の核心に迫っていくものだ。
    ところが本作は、人生を美術で犠牲にした人とかナルシストとかケチとか。恋多き女性で敵味方が多いのか、証言者によってバラバラなのが斬新。
    だが、これだけは言える。
    男性社会の美術界で道を切り拓いた革命児であり、戦時中にユダヤ系画家と作品を守ったヒロインであり、何より美術愛好家だったのだと。
    デ・ニーロの両親をはじめ多くの画家たちのパトロンだったワケだが、財力があったとしても人を育てるのは生半可な気持ちではできないだろう。
    同時に彼女を追うことで、現代美術史と鑑賞法も見えてくる。現代美術入門編としても最適な1本だ。

⇒映画短評の見方

中山 治美

中山 治美

略歴: 茨城県出身。スポーツ紙記者を経てフリーの映画ジャーナリストに。週刊女性、GISELe、日本映画navi、goo映画、スカイパーフェクトTV(ぴあ)、朝日新聞webサイトおしごと博物館内で「おしごとシアター」などで執筆中。いつの間にやら映画祭を回るのがライフワークとなっている。お気に入りはオランダ・ロッテルダム国際映画祭とスペインのサンセバスチャン国際映画祭。

近況: 本サイトで「映画で何ができるのか?」と「ぐるっと!世界の映画祭」を連載中。また、編集に携わった塚本晋也監督・著「『野火』全記録」(洋泉社)、DVDマガジン「石原裕次郎シアター」(朝日新聞社)が発売中デス。

サイト: https://www.oshihaku.jp/series/00007

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