シネマトゥデイ

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“泣ける”よりも“癒す”で押すべき、過去へと戻る和風幻想譚

  • コーヒーが冷めないうちに
    ★★★★★

     過去に戻るためのルールは細かすぎて映像向きとは思えないが、和風幻想譚の系譜(浅田次郎『地下鉄に乗って』、辻村深月『ツナグ』、東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』…)に属す。SF性は希薄ながらも少しだけ悔いを癒す魔法の時間。4つのエピソードは、交わって物語が上昇していかないゆえ、4話分のTVドラマにした方が感動は濃かっただろう。タイムスリップの瞬間を、水中に落ちるハイスピードで見せた映像処理は効果的だった。しかし、謎の女・石田ゆり子の描き方には実写化の限界を感じさせる。映画初メガホン、塚原あゆ子の抑制の効いた演出に逆行する“泣ける”を強調したありきたりな宣伝は、そろそろ客足を止めるのではないか。

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清水 節

清水 節

略歴: 映画評論家・クリエイティブディレクター●映画.com、シネマトゥデイ、FLIX、ニッポン放送●「PREMIERE」「STARLOG」等で執筆・執筆、「Dramatic!」編集長、海外TVシリーズ「GALACTICA/ギャラクティカ」DVD企画制作●著書に「いつかギラギラする日 角川春樹の映画革命」「新潮新書 スター・ウォーズ学」●WOWOW「ノンフィクションW 撮影監督ハリー三村のヒロシマ」企画・構成・取材で国際エミー賞、ギャラクシー賞、民放連最優秀賞 受賞

近況: ●「ULTRAMAN ARCHIVES」企画構成取材●「シド・ミード展」未来会議ブレーン●ニッポン放送「八木亜希子LOVE&MELODY」

サイト: http://eiga.com/extra/shimizu/

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