ディズニー戦法、恐るべし

2014年3月24日 中山 治美 ウォルト・ディズニーの約束 ★★★★★ ★★★★★

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ウォルト・ディズニーの約束

 芸術家がいかに、自身の奥底に眠る感情を作品に投影しているのか? 映画『メリー・ポピンズ』の製作秘話だが、とりわけ堅物の原作者P.L.トラヴァースの内面に迫っていく過程が興味深い。繊細かつ純粋。そんな彼女を、権力と夢の国のネズミさんを使って強引に丸め込もうとするディズニー戦法をつまびらかにした上にコメディ仕立てにするとは、一大娯楽産業を築いた企業の自信が伺える。
 そもそも原題は『SAVING MR.BANKS』と全く異なるのに、堂々とディズニーの名を日本語タイトルに付けてしまうとは。ブランド力を徹底的に使え! これ、昔からの社風なんですね。

中山 治美

中山 治美

略歴:茨城県出身。スポーツ紙記者を経てフリーの映画ジャーナリストに。日本映画navi、全国商工新聞、スカイパーフェクトTV(ぴあ)、BANGER!、朝日新聞webサイトおしごとはくぶつかん情報館内で「おしごと映画」を執筆中。いつの間にやら映画祭を回るのがライフワークとなっている。お気に入りはオランダ・ロッテルダム国際映画祭とスペインのサンセバスチャン国際映画祭。

近況:本サイトで「映画で何ができるのか?」と「ぐるっと!世界の映画祭」を連載中。また、編集に携わった塚本晋也監督・著「『野火』全記録」(洋泉社)、DVDマガジン「石原裕次郎シアター」(朝日新聞社)が発売中デス。ライフワークの旅の記録をまとめたブログはこちら。https://tabisutekaisyu.amebaownd.com

サイト: https://www.oshihaku.jp/series/00007

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