シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

夢を見ているような映像が見えないものを見せてくれる

  • エンジェル、見えない恋人
    ★★★★

     ずっと夢を見ているような感覚に陥る。映像が、つねに柔らかな明るい色彩のままぼんやりとした質感なので、目が覚めかけているときにこれは夢だとどこかで認識しながら見ている夢のように見えてくる。ベルギー幻想派という単語を連想してしまうのは、ベルギー生まれの監督がベルギーで撮ったことと、姿が見えない少年の存在を認める2人の女性、彼の母と恋人がどちらも妖精のような容貌だからかもしれない。
     姿を消すのが得意なマジシャンに恋する娘。彼女が生む姿が見えない男の子。彼が出会う目の見えない少女。そんな"見えない"ものに溢れた物語を、観客の"見る"という体験に翻案する大胆な試みが静かに結実している。

⇒映画短評の見方

平沢 薫

平沢 薫

略歴: 映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」等で執筆。著作に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況: ジム・ヘンソン・スタジオの82年の名作「ダーククリスタル」と同じ世界を舞台に、映画より時代の物語を描く全10話シリーズ「The Dark Crystal: Age Of Resistance」がNetflixで進行中。先日公開された数点の場面画像がいい感じでワクワク。

» 平沢 薫 さんの映画短評をもっと読む

[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク