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ファイティン! (2018):映画短評

ファイティン! (2018)

2018年10月20日公開 108分

ファイティン!
(C) 2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

ライター4人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4

くれい響

ドンソク兄貴の上腕筋アイドル映画!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

劇中、「主人公が憧れた映画!」と堂々と言い切るぐらい『オーバー・ザ・トップ』でありながら、マ・ドンソク兄貴のド直球アイドル映画。チャーミングとしか言えない兄貴の胡散臭いパートナーは、『レインマン』のトム・クルーズ(からの、『ゴッドギャンブラー』のアンディ・ラウ)のようでもあり、プライドと八百長の件など、恐ろしいぐらい安心して観られる展開が続く。反則ともいえる子役の使い方などはさすがだが、韓国映画にしては、ハリウッド的な大味感もあり、もっと盛り上がるべき試合シーンも及第点の仕上がり。それはそれで、キャノン・フィルムズな味わいがある作品というべきか?

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

スポーツ映画の枠を超えた韓国版『オーバー・ザ・トップ』

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 体はバカデカくて力持ち、でも性格は真面目で繊細で不器用。そんな心優しきグリズリーを演じるマ・ドンソクが抜群に魅力的だ。主人公は天涯孤独の韓国系米国人マーク。アームレスリング選手としての再起を賭け、生まれ故郷の韓国へ戻った彼が、そこで初めて知った家族の絆に生きる目的を見出す。さながら韓国版『オーバー・ザ・トップ』だが、しかし親が我が子を外国へ養子に出さねばならないほど貧しかった韓国社会の過去、一部の富裕層に大勢の庶民が搾取される韓国社会の現在を重ねつつ、反骨の人マークの奮闘、それを応援する市井の人々の人情を通じて、いつの時代も貧乏くじばかり引かされる弱者の連帯と共闘を訴える。ラストは号泣必至!

この短評にはネタバレを含んでいます
山縣みどり

ドンソク兄貴の腕がどんどん太くなってる気がする

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

ドンソク兄貴の上腕を生かしたキャラ優先の作品かと思いきや!?  荒くれたイメージが強いアームレスリングの世界と家族ドラマを組み合わせるという意外な方向に舵を向けたキム・ヨンワン監督の丁寧な映画作りに感心した。本作がデビューというから今後が楽しみ。物語に深みを持たせる海外養子の孤独やシングルマザーの困窮は世界各国で現実に起こっていることでもあり、共感度も高いはず。強面からコミックリリーフまでなんでもこなすドンソク兄貴は今回、子役との絡みで“心優しい巨人“的キャラを存分に発揮。無邪気な子供を前にしての、困ったような表情が微笑ましい。それにしても、作品ごとに兄貴の腕が太くなっているのは気のせい?

この短評にはネタバレを含んでいます
相馬 学

演出&ドンソクの力技に身を委ねて、泣くべし!

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 劇中でもタイトルが挙げられる『オーバー・ザ・トップ』からヒントを得たことは想像がつくし、家族劇で感動に持ち込むのも想定内。そうわかっていても泣けるのは、韓国映画ならではのアツい感情描写がなせる技か。

 力コブや表情に肉薄するアームレスリング描写は見ていて力が入る。それゆえ、ともすればベタに映る人と人との絆のエピソードにも気持ちを持っていかれる。演出の力技の勝利。

 そして主演のマ・ドンソクが放つ圧倒的な存在感。彼に腕相撲をさせるコンセプトから本作は始まったとは監督の弁だが、韓国生まれの米国人という設定はドンソクそのままで、演技に力が入ったのはそのせいかもしれないが、とにかくハマリ役。

この短評にはネタバレを含んでいます
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