シネマトゥデイ

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岡崎京子作品をあの時代から解き放つ

  • チワワちゃん
    ★★★★

     岡崎京子作品は、発表された時代の空気を敏感かつ鮮やかに捉えているために、同時代に読者だった者には、作品に流れているものがあの時代固有のものなのか、それとも普遍的なものなのか、判断するのが難しい。そのモヤモヤをバッサリ断じてくれるのが本作。そのために使われる飛び道具がイーディ・セジウィック。アンディ・ウォーホルのファクトリーの常連で、60年代NYを象徴するアイコンだ。登場人物たちが集うバーの店名が"セジウィック"で、壁に彼女の巨大な写真があるのは映画オリジナルの設定。彼女の顔がドラマの背後で何度も画面に現れて、そのたびに"時代の象徴でありつつ普遍的なものであることは可能だ"と宣言してくれる。

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平沢 薫

平沢 薫

略歴: 映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」等で執筆。著作に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況: シリーズ「グラック・ミラー」中の1作、「ブラック・ミラー:バンダースナッチ」@Netflixがスゴイ。ストーリーの展開を視聴者が選択してドラマが展開するインタラクティブ・ドラマなんだけど、形式とモチーフの相乗効果が抜群。主人公がゲーム作者で同じようなゲームを作っていて、見ているこちら側もストーリーの迷路の中を彷徨うことに。

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