シネマトゥデイ

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激動の朝鮮半島近代史に個人の軌跡を重ねる

  • 22年目の記憶
    ★★★★★

     1972年に発表された朝鮮半島の南北共同声明。その陰で時代に翻弄された名もなき親子の姿が描かれる。史実を背景にしたフィクションだ。主人公は貧しい無名俳優ソングン。国家的プロジェクトで北の指導者・金日成の代役を演じるチャンスを得た彼だが、しかしそれも実現しないまま頓挫する。どうして自分は、何をやっても上手くいかないのか。心優しき父親の深い苦悩は、いつしか彼を独裁者役に囚われた偏屈オヤジへと変える。後半はそんな老父に振り回される息子テシクの姿を通じ、「1度でいいから息子に自分の立派な姿を見せたい」というソングンの切なる想いに迫る。激動の近代史に個人の軌跡を重ね合わせた脚本は巧みだ。

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なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴: 日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況: 新しく映画ブログ始めました。よければチェックしてみてください?なかざわひでゆきの毎日が映画三昧→http://eiga3mai.exblog.jp/

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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