英雄伝にあらず、むしろ死臭の中のサバイバル劇

2019年2月8日 相馬 学 ファースト・マン ★★★★★ ★★★★★

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ファースト・マン

 人類初の月面着陸を成し遂げた宇宙飛行士アームストロングの英雄談は広く知られているが、『ラ・ラ・ランド』の監督&主演コンビによる本作の肝はヒロイズムにはない。

 宇宙開発の最前線に立ち未知の飛行に挑む、当時それは命を落とす可能性があることを意味していた。焦点は、まさにそこに絞られている。アームストロングとその妻、彼の仲間たちが、いかに死の恐怖と戦ったのか? 何を得て、何を失ったのか? そんな人間ドラマが本作のオリジナリティだ。

 カメラを回転させてとらえた訓練や飛行場面は意欲的な描写で、宇宙飛行体感型のエンタテインメントとしても機能する。体調の良いときに見るべし。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『コンティニュー』『Mr.ノーバディ』『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』他の劇場パンフレットに寄稿。取材仕事では、デヴィッド・クローネンバーグにお話しをうかがいました。

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