シネマトゥデイ

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苦悩すらも分析する女流作家の内省的な戦争体験

  • 「書いたことも忘れている」日記に綴られた女流作家デュラスの戦争体験はとても哲学的で、女である自分を前面に押し出す点に彼女らしさを感じた。行方不明の夫を心配しつつ、情報を求めて接触したゲシュタポの手先が「私を好きらしい」と推測。戦時下の苦悩というと物資不足や死の恐怖、家族との別離と思いきや、デュラスのそれは一味違うのだ。愛人に心が傾いたまま夫を待ち続ける意味を自問するのに夢中で、様々な悲劇には通り一辺倒の反応のみ。「私の気持ち」を理路整然と理解しようと頑張る姿が芝居がかって見えるのは私だけ? 自伝の形をとったフィクションだからだろうか、あまりノレなかった。

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山縣みどり

山縣みどり

略歴: 雑誌編集者からフリーに転身。インタビューや映画評を中心にファッション&ゴシップまで幅広く執筆。

近況: リオ五輪に向けて、イケメンなアスリートを探す仕事をオファーされてしまった。最近はモデル活動してるアスリートも多いのにびっくり。

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