庶民の味がつなぐ日本とシンガポールの友好の架け橋

2019年2月27日 なかざわひでゆき 家族のレシピ ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
家族のレシピ

 今では親日国とされるシンガポールだが、しかしかつて日本はかの国を武力で侵略し、大勢の一般市民を粛清した罪深き過去がある。日本人と華僑の間に生まれた主人公は、自らのルーツを探し求めて亡き両親の出会ったシンガポールを訪れ、そこで加害者である日本人がすっかり忘れかけた歴史の事実を突きつけられることになる。ラーメンにパクテーという両国の庶民の味を通して、お互いの理解と友好を深めあうという筋立ては少々陳腐にも思えるかもしれない。しかし、そこまでに至るエリック・クー監督の丹念な演出が物語に魂を吹き込み、前へ進むために過去から目を背けてはならないことを痛感させる。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:新しく映画ブログ始めました。よければチェックしてみてください♫なかざわひでゆきの毎日が映画三昧→http://eiga3mai.exblog.jp/

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

なかざわひでゆきさんの最近の映画短評

もっと見る

[PR]