シネマトゥデイ

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今泉力哉テーマの端正な拡張

  • 愛がなんだ
    ★★★★★

    角田光代が創造したハードコアな「好き」至上(原理)主義者のテルコ(岸井ゆきの)! これは今泉的主題に則った最強(狂)キャラの投入だろう。社会的転落も気にしない徹底した「100かゼロか」系。恋愛依存と共に贅肉がつくように、誰にとってもやっかいな重い存在になっていくが、「まあ別に世の中回すために生きてるんじゃないしね」等と秀逸な映画オリジナルの台詞も飛び出す。

    サークル的な群像の輪舞は『サッドティー』で完成を見た数値的な連鎖でもあるが、母のようになりたくないから父のようになっちゃってる葉子(深川麻衣。『パンとバスと2度目の~』に続く好演)など世界の縮図的精度も高い。『まんぷく』の姉妹役が親友役!

⇒映画短評の見方

森 直人

森 直人

略歴: 映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「TV Bros.」「メンズノンノ」「Numero TOKYO (Web)」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。

近況: インターネット番組『活弁シネマクラブ』でMC始めました(YouTubeにチャンネル登録)。3月15日より、映画ジャーナリストの徐昊辰さん(中国映画産業の現在)の回を配信中。ほか、二宮健監督(『チワワちゃん』『疑惑とダンス』)、広瀬奈々子監督(『夜明け』)、緒方貴臣監督(『飢えたライオン』)、関根光才監督(『太陽の塔』『生きてるだけで、愛。』)、武正晴監督(『銃』)、塚本晋也監督(『斬、』)の回が配信中。アーカイブ動画はいつでもYouTubeで無料で観れます。

サイト: http://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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