シネマトゥデイ

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作品賞無念も納得する、映画作家の頂点となった、より俯瞰的目線

  • ブラック・クランズマン
    ★★★★★

    同じリー監督の『マルコムX』で父デンゼルが見せたカリスマ演技とは真逆。息子ジョン・デヴィッドの、いい意味での“抜けた”個性と、やはりアダム・ドライバーの、いい意味での“とぼけた”味わいが、シビアな潜入作戦に人間くささを与え、感情移入しやすく長尺も気にならず。
    スパイク・リー作品としては、これまでになく俯瞰的な視点で、KKKの妻のエピソードなどに「巻き込まれる」切実さをにじませ、『國民の創生』『風と共に去りぬ』という映画史への言及、現政権への直接的批判と、語る物語以上の広がりに映画作家としての頂点を感じさせる。電話の声でだますシーンは近年の日本の詐欺も連想させ、中心のテーマ以外も見どころ充実。

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斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴: 1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況: 是枝裕和監督、バリー・ジェンキンス、クリストフ・ヴァルツとオスカーの話を聞くことが多い、2月のインタビューラッシュでした。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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