シネマトゥデイ

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スキャンダラスに陥らず、真摯に見つめる同性愛矯正の不毛

  • ある少年の告白
    ★★★★★

    『レディ・バード』、本作と、同性を愛する役を演じた時のルーカス・ヘッジズは、最もニュートラルに共感を誘うから不思議だ。ジョナ・ヒル監督の『Mid 90s』での過激な兄貴のような役も巧みだが、やはり自らの意思と周囲の思惑に挟まれる屈折感で、若手スターの中でも抜きん出た表現力を備えている。
    セクシュアリティの矯正は想像していたほど衝撃的ではないが、それゆえに静かに怒りが蓄積する効果をもたらす。いかに不毛で、無駄な努力なのかが、オーソドックスな演出と、登場人物の素直に込み上げてくるセリフで紡がれ、怒りが終盤に一気に爆発する感じだ。両親の葛藤もそれなりに描かれるが、もう少し掘り下げてほしかった気も。

⇒映画短評の見方

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴: 1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況: 是枝裕和監督、バリー・ジェンキンス、クリストフ・ヴァルツとオスカーの話を聞くことが多い、2月のインタビューラッシュでした。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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