シネマトゥデイ

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現代イタリアが抱える問題点を浮かび上がらせる寓話

  • 幸福なラザロ
    ★★★★★

    主人公の名前がラザロなのでキリスト教の奇跡が関係する物語と予想したが、奥深い問題に切り込んだ社会派の寓話だった。傑作! スタートしてしばらくは「いつの話?」と思い、幼児をからかう大人の醜悪な言動に唖然として虐待テーマかと先走った。無欲なラザロは善意の愚者として存在するが、その意義は? 地主の公爵夫人の登場で疑問の背景が明かされるやドラマと時計の針が一気に進む。搾取されながらも他人を搾取する人間の本質とは? 自由の代償とは? A・ロルヴァケル監督の知的な演出で次々と疑問が頭に浮かぶ。純真無垢な瞳が印象的なラザロが本当に幸せか否かは、見る人の考え方によって変わるはず。

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山縣みどり

山縣みどり

略歴: 雑誌編集者からフリーに転身。インタビューや映画評を中心にファッション&ゴシップまで幅広く執筆。

近況: リオ五輪に向けて、イケメンなアスリートを探す仕事をオファーされてしまった。最近はモデル活動してるアスリートも多いのにびっくり。

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