シネマトゥデイ

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強烈なメッセージは難しい現状で、ギリギリの選択

  • 空母いぶき
    ★★★★

    日本映画でそれなりに公開規模の大きい作品で、政治的メッセージを強く打ち出すことが難しいなか、日本近海での侵略行為に対して自衛隊がどう対処するかを描く今作は、登場人物それぞれに専守防衛、自発的な攻撃の是非をジワリとまとわせ、観る者の心を不覚にも動揺させる。ギリギリ許容範囲で、炎上を恐れ、閉塞する現在の日本社会を代弁しているかのようだ。

    多少、違和感を呼ぶ市民たちのエピソードもあるのだが、最もシラケさせる危険をはらんだ、本田翼と小倉久寛が演じる記者たちの立ち位置もうまく踏みとどまり、全体にあふれる作り手の「気概」は強く感じられる。そしてアクションエンタメとしても素直に興奮させるのがポイント。

⇒映画短評の見方

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴: 1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況: 是枝裕和監督、バリー・ジェンキンス、クリストフ・ヴァルツとオスカーの話を聞くことが多い、2月のインタビューラッシュでした。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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