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アベンジャーズ/エンドゲーム (2019):映画短評

アベンジャーズ/エンドゲーム (2019)

2019年4月26日公開 181分

アベンジャーズ/エンドゲーム
(C) Marvel Studios 2019

ライター6人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4.8

村松 健太郎

キャップとトニーの決着

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

ちょうど1年前の公開の全てを回収しきった大型作品。
『アベンジャーズ』の最重要人物のキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャーズのと、アイアンマンことトニー・スターク。
この二人の抱える大きな課題、キャップの恋と、トニーの父親との確執に決着をつけることが、最大の敵サノスを打倒することと同じか、それ以上の重要事項であることをルッソ兄弟はちゃんと分かっていてくれている。
ヒーロー以外の人々が描かれていないことに関しては若干世界を閉ざした感もあるもののの、見事な大団円作品と言っていいでしょう。

この短評にはネタバレを含んでいます
森 直人

現時点、21世紀映画の最強の答え

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

こりゃもう120点の超優等生な出来。オバマ時代の到来と重なるようにご陽気に始まったMCUが、だんだん陰りを帯び、『ウィンター・ソルジャー』や『シビル・ウォー』といった傑作でDC的主題を受け継いだルッソ兄弟が、サノスの台頭に対して出したリベラルな最適解。

筆者が『エンドゲーム』の向こう側に置きたいのは『ROMA』だ。前時代の価値観をぶっ壊して次世代のダイバーシティ軍にバトンを渡す話の流れが共通しており、前者がアトラクション/イベント的、後者がNetflix配信のスローシネマ(ちなみにキュアロンの前作『セロ・グラ』は前者側)。この両極の間に現代映画の見取り図がある、といっても過言ではないくらい。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

やっぱりこれは映画館で見た方がいい

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 さすがに3時間越えの長丁場はキツいかとも思ったが、蓋を開けてみれば全くの杞憂であった。むしろ、壮大なインフィニティ・サーガのフィナーレとして、これだけの尺はやはり必要であったことが理解できる。特に、MCUフランチャイズ10年の歴史を振り返るかのごとき、中盤からの怒涛の展開は嫌でもワクワクさせられるし、懐かしい顔を含めたシリーズ各作品のキャラクターが次々と登場してくれるのも嬉しい。これぞ究極のオールスター・キャスト。さらに、ヒーローそれぞれの在り方や生き様にもきっちり焦点が当てられ、単なるお祭り映画に終始しない。ラストは万感の想いこみ上げること必至。エンドゲームに相応しい見事な幕切れだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
相馬 学

楽しくも、いろんな意味でハラハラ!?

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ユニバースを追い続けた身に、この一応のフィナーレは感慨深い。フェーズ1から登場しているキャラクターそれぞれに花を持たせる心憎いつくり。

 展開は意外性に富み、序盤であっさり宿敵サノスが消えるのを皮切りに、見る者の予測を良い意味で、ことごとく裏切る。タイムトラベルを可能にした新展開にはツッコミどころがあるものの、そういうものと受け入れればスンナリ飲み込める。

 お笑いキャラの比重がソーにのしかかっているのは前作からの変化。それはそれでイイのだが、前作まで誰よりも笑えたガーディアンズが続編製作のゴタゴタから粛清の危機に瀕しているのでは……などと邪推。杞憂であることを願う。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

MCU全部乗せ(アッセンブル)!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

前作『インフィニティ・ウォー』のシリアス路線のまま、182分やられたら事故る恐れもあったが、そこは切り替えが巧いMCU。序盤から観客の予想を見事に裏切り、キーパーソンは飛び道具的なキャプテン・マーベルでなく、まさかのアントマン!それにより、1作目でいちばん笑えたエンドロール後のノリが復活し、意外なユニット編成での『バンデッドQ』が展開。もちろん、キャラ総動員となるサノス再戦は、『L.O.R.王の帰還』にも匹敵する高まりだ。タイムパラドックスに対するツッコミもあるものの、大御所ゲストも含め、これまで21本観てきたファンにとっては、最高の全部乗せといえるだろう。

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斉藤 博昭

甦る、それぞれの瞬間。じつによく計算された展開と構成

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

生き残った者たちの壮大な試練を描くには、この3時間の長尺も必要だった。序盤こそゆったりした流れだが、終わってみれば、その長さは感じない。見事なのは、同時進行するいくつもの場所でのドラマをうまく行き来させる構成力で、飽きさせず、各人物に見せ場を作り、その展開ゆえに辻褄合わせでの苦労は見えるものの、ギリギリ混乱させない配慮がなされている。

これまでMCUを「なんとなく」観てきた人にも、過去のさまざまな場面を甦らせる効果があり、要所に盛り込まれた感動シーンもお仕着せがましくないのが好印象。MCU作品とは思えないエンディングも心にしみた。大傑作ではないが、ほとんど欠点の見つからない作品である。

この短評にはネタバレを含んでいます
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