シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

巧みにアップデート

  • アラジン
    ★★★★

    ディズニーは社会の変化を意識し、自ら運命を切り拓くヒロインを打ち出しており、本作でもその方針を貫く。
    物語はほぼ同じだが、改良したのはセリフだ。
    政略結婚の相手をただ待つだけだった王女は、自分の幸せより、王国の安泰と国民に幸せを願う言葉を口にする。
    なので後半、王国乗っ取りを企む者の出現に毅然と立ち向かっていくのだが、ここは作品のモデルとなった中東情勢も意識しているのだろう。
    こんなセリフが胸を突く。
    「リンゴを盗めば泥棒だが、国を盗めば支配者だ」。
    日本同様、コミックやアニメの実写化が相次ぐハリウッドだが、世相を斬ることも忘れない。
    世界中の老若男女に支持される理由がここにあるように思う。

⇒映画短評の見方

中山 治美

中山 治美

略歴: 茨城県出身。スポーツ紙記者を経てフリーの映画ジャーナリストに。週刊女性、GISELe、日本映画navi、goo映画、スカイパーフェクトTV(ぴあ)、朝日新聞webサイトおしごと博物館内で「おしごとシアター」などで執筆中。いつの間にやら映画祭を回るのがライフワークとなっている。お気に入りはオランダ・ロッテルダム国際映画祭とスペインのサンセバスチャン国際映画祭。

近況: 本サイトで「映画で何ができるのか?」と「ぐるっと!世界の映画祭」を連載中。また、編集に携わった塚本晋也監督・著「『野火』全記録」(洋泉社)、DVDマガジン「石原裕次郎シアター」(朝日新聞社)が発売中デス。

サイト: https://www.oshihaku.jp/series/00007

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