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The Crossing -ザ・クロッシング- Part I (2014):映画短評

The Crossing -ザ・クロッシング- Part I (2014)

2019年6月7日公開 129分

The Crossing -ザ・クロッシング- Part I
(C) Beijing Galloping Horse ・ All Rights Reserved.

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

くれい響

ジョン・ウーのロマンチックが止まらない

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『レッドクリフ』2部作のヒットに気を良くしたジョン・ウー監督が、“中国版タイタニック”を基に、ぶっちゃけ二匹目のドジョウを狙ってみた「前編」。「ゴールデンボウル」コンビも復活の日本人キャストに、トン・ダーウェイ演じるぽんこつ兵士の片想いエピソードのほか、しっかりハトも(カモメも)飛ぶ。冒頭の日中戦争のこそ、『ウインドトーカーズ』を彷彿させるヴァイオレンス描写もあるが、あとはロマンチストな監督の趣味丸出しな男女三組、ロマンス劇場へようこそ。相変わらず歯を食いしばりながら不幸を背負った女が似合うチャン・ツィイーが引っ張ってくれるが、これが仇となって本国で大コケしたのも頷ける。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

国民革命軍や台湾の側から中共内戦時代を見つめる

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ジョン・ウー監督が『マンハント』よりも以前に手掛けていた歴史超大作だが、ここへきてようやくの日本公開。中国版タイタニックと呼ばれる太平輪沈没事故をモチーフにしているが、今回のパート1はそのプロローグとも言うべき内容だ。中共内戦時代の上海を舞台に、戦争によって愛する者と引き裂かれた人々の苦難と悲しみが、壮大なスケールで描かれていく。共産党側の視点を極力排除し、あくまでも国民革命軍や台湾の側から中国の近代史を見つめていくのが興味深いところ。チャン・ツィイーや韓国女優ソン・ヘギョの力演が光る。ただ、本題へ入る前にジ・エンドとなるので、パート2を鑑賞することを大前提で臨みたい。

この短評にはネタバレを含んでいます
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