シネマトゥデイ

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愚痴を映画として成立させた(?)鬼才の凄み

  •  シリアルキラーが主人公でも、フツーのスリラーになるはずがないトリアー作品。一歩引いて見ると、おそろしく私小説的な映画に思えてくる。

     主人公の“家を建てる“という行為は、そのままトリアーにとって”映画をつくる”こと。そして主人公の殺人は、トリアーの過激な演出、ひいては映画づくりのギリギリの姿勢をほうふつさせる。

     そういう意味では、カンヌで映画人失格の烙印を押されたトリアーの愚痴のようで、彼に興味がない人にはどうでもいいことかもしれない。が、“どうせ皆、地獄に落ちるんだよ!”という腹のくくり方には、アーティストとして殉じようとする鬼気が宿る。この凄みだけでも、体感する価値はある。

⇒映画短評の見方

相馬 学

相馬 学

略歴: アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況: スターチャンネルの無料放送番組『GO!シアター』に出演中。新作映画について語ります。

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