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太陽がほしい 劇場版 (2018):映画短評

太陽がほしい 劇場版 (2018)

2019年8月3日公開 108分

太陽がほしい 劇場版
(C) 2018 Ban Zhongyi
中山 治美

『主戦場』のあとはコレ!

中山 治美 評価: ★★★★★ ★★★★★

これまでも慰安婦問題を扱った作品が公開されてきたが、『主戦場』前後では我々の受け取り方が大きく変わったのではないだろうか。
しかも、本作で取材したのは中国・山西省の農村。そこに慰安所はなかったという。
女性たちは強制連行され、民家や日本軍駐屯所で長期間監禁され、性奴隷にされた。
タイトルは、当時の彼女たちの心の叫びを表している。
老いた彼女たちの顔や手に刻まれた深いシワには、
キズモノにされた事で婚姻に恵まれず、苦労して生きてきたことを言葉以上に物語っている。
少なくとも本作で被害を語る彼女たちの表情を見れば、「売春婦」とか「捏造」という言葉の暴力を易々と浴びせることはできないはずだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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