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見えない目撃者 (2019):映画短評

見えない目撃者 (2019)

2019年9月20日公開 128分

見えない目撃者
(C) 2019「見えない目撃者」フィルムパートナーズ (C) MoonWatcher and N.E.W.

ライター4人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.8

ミルクマン斉藤

原作どおり絶対やってなるものかな志や良し!

ミルクマン斉藤 評価: ★★★★★ ★★★★★

最初に告白するが僕は韓国オリジナルも中国リメイクも未見だった。で、この緊密なサスペンスの繋がり、鬼畜犯罪と容赦なきゴア描写は原作に則ったものかと即刻観たが…まったくのオリジナルで驚倒。脚色賞を進呈したいくらいの改変度で、全てが向上している。盲目であるが故にその瞳の美しさを際立たせ、果ては西部のガンマンを想わせる毅然とした身ごなしを見せる吉岡、次第に彼女の生きざまに心を傾けていく高杉のキャラも深化してるし、彼らにシンパシーを寄せる刑事が田口&大倉の二人体制になったのも、被害者の恐怖でじりじり煽るのもいい。何より犯人そのものがもうひとりの「見えない目撃者」だというダブルミーニングが巧いのだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

悪趣味に走らない正統派サスペンス・スリラー

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『殺人の告白』を『22年目の告白 -私が殺人犯です-』としてリメイクしたプロデューサー、渾身の企画だけに、今回もオリジナル『ブラインド』をベースに、しっかり日本向けにアレンジ。これまで心の機微を徹底して描いてきた森淳一監督だけに、もう一人の目撃者に亡き弟の姿に重ね合わせるヒロインの感情など、オリジナル超えの描写も多く、主演となると…のイメージが強かった吉岡里帆もハマり役に出会えた感アリ。オリジナルでも鳥肌モノだった地下鉄構内の逃亡劇や、真犯人との攻防戦など、R15+の攻めも悪趣味ではなく、しっかり恐怖心や不安感を煽ってくれるなど、正統派サスペンス・スリラーとして見応えアリ!

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

オリジナルに勝るとも劣らぬ日本版リメイク

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 韓流サスペンス『ブラインド』の日本版リメイク。先に作られた中国版リメイクは、基本的にオリジナルの完コピに近かったのだが、本作はかなり大胆な脚色と変更が施されており、韓国版よりもさらにハードでショッキングな仕上がりだ。交通事故で最愛の弟と視力を失った元女性警官が、高校生の少年と共に連続殺人鬼と対峙する基本設定は同じ。スマホを使った逃走劇などオリジナルの見せ場は残しつつ、犯人像をガラリと変えたことが結果的に功を奏したとも言えよう。これはマジで怖い。警察の捜査方法に大きな疑問が残るのもまた韓国版同様だが、いずれにせよオリジナルを超えてやろうという作り手の意気込みは感じられる。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

躊躇しない骨太作品

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

吉岡里帆&高杉真宙の主演作品ですから、甘めにして間口を広げるという選択肢もあったと思いますが、その部分は潔く切り捨てて、容赦のない骨太ミステリーに仕上がりました。某サスペンスドラマのせいで犯人が最初から怪しく見えてしまうキャスティングになったのは不幸としか言いようがありません。
犯人VS警官の描写の躊躇なくザックリといくので、いい意味で予定調和をクズ、裏切られていくのが心地よい作品です。

この短評にはネタバレを含んでいます
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