シネマトゥデイ

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原作者絶賛も納得の、作り手の本気度

  • 蜜蜂と遠雷
    ★★★★

    闇に葬られた感のある石川慶監督の『愚行録』での妙な緊迫感はそのまま、原作者・恩田陸が絶賛するのも納得の仕上がりだ。500ページ超の原作を119分の尺で収めるため、やはり駆け足感はあるものの、それが作り手との本気度の高さとともに、作品全体にただならぬ熱量を与え、ほぼ中だるみなしで一気に魅せる。キーワードとなるオリジナル「春と修羅」を楽曲として聴くことができるのは悦ばしいが、やはり『ちはやふる』の“しのぶちゃん”同様、今や天才役を演じたら右に出る者はいない松岡茉優の圧倒的な存在感。どこか素に近い物腰の柔らかい家庭持ちを演じる松坂桃李など、ほかのキャストとのバランスもいい。

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くれい響

くれい響

略歴: 1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では10年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況: 『アイネクライネナハトムジーク』『見えない目撃者』『プライベート・ウォー』『サマー・オブ・84』 『映画 賭ケグルイ』『オーヴァーロード』『BACK STREET GIRLS-ゴクドルズ- 』『サイバー・ミッション』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。「究極決定版 映画秘宝オールタイム・ベスト10」のほか、「1980年代の映画には僕たちの青春がある(キネ旬ムック) 」「悲運の映画人列伝(映画秘宝COLLECTION)」「俺たちのジャッキー・チェン (HINODE MOOK)」に作品・解説などを寄稿。そのほか、「CREA WEB」にて萩原利久、「TV LIFE」にて前田敦子、山田孝之&森田望智、「T.」にて吉野北人など、インタビュー記事が掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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