シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

生きにくい世界でアウトサイダーが積み上げた夢。

  • 昔、澁澤龍?の著作で知った、霊感と妄念による史上最大級建築物の成立譚。とはいえ、なんせ創造者は真面目すぎるほどの郵便配達夫なのだから過剰にドラマティックなことなど何も起きない。それがドキュメンタリ畑の監督(ベルトラン・タヴェルニエの息子)ゆえか、過度な情緒に流れないのがこの素朴派の精髄に合っているのだ。感情表現は至ってぎこちないものの、そこからときおり漏れ出る真情を的確に表現する名優ジャック・ガンブランと、こんな男に何故か惹かれて後妻となる(ほのかな狂気を湛えた)女性を演じるレティシア・カスタの名演あってこそだが。建設途上の宮殿がやたらリアルだけれど、本物からCGで消してったんだってさ。

⇒映画短評の見方

ミルクマン斉藤

ミルクマン斉藤

略歴: 映画評論家。1963年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラムを連載中。

» ミルクマン斉藤 さんの映画短評をもっと読む

[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク